令和5年('23) 九州場所 その3

前の記事からの続き。

2023年11月26日(日)の午後6時頃。

 

霧島の優勝で幕を閉じた九州場所

さてさて、ここまで来たら優勝パレードを見るべし。

というわけで、再び会場の福岡国際センターの前へ。

外はとっぷり日が暮れている。

 

会場の正面玄関の前には白いオープンカーが既にスタンバっている。

そこから道路までの何十メートルかの敷地内にオープンカーが通る道が定められて、その道の左右に柵が設置されている。その柵の後ろ一番前でしばし待つ。

 

一番前…といっても、押すな押すなではなく左右の柵とも外側にはそんなに人が多くなくて、必然的に一番前。緩やかな雰囲気。

が、やはり時間がたつにつれて人の姿がわらわら増え始める。わくわく感。

そしてオープンカーの前方にマーチングバンドがスタンバイ。

 

午後6時半頃。

待っていた場所からはもう見えないオープンカーあたりでフラッシュライトがパシャパシャパシャ。異様な光が連続して放たれる。

優勝力士が乗車して写真が撮られている模様。

 

マーチングバンドの演奏が始まり、行進。

管楽器の音色が夜空に響く。

 

オープンカーがゆっくり動きこちらに近づいてくる。歓声が上がる。

 

「おめでとう~」「おめでと~」

「キリシマッ!」(と、どこかのおじさんの野太い声)

 

羽織袴姿の優勝力士が両手を挙げて歓声にこたえる。本当に15日間の激戦をくぐり抜けてきたのか、と思えるほどの晴れやかで柔和な笑顔。

お人柄なんでしょうか。

 

オープンカーの後ろ姿 ↑

この後、左に曲がり一般道路へ。

(その後のルートは…公表されていないわけではないと思うけど、謎…)

 

よかったね~ パレードが通り過ぎたあとは、ほっとしたような温かい空気に包まれた。

「爽やかでしたね。」横にいた若めの男性が私たちにふと感想を漏らした。知らない人同士でも声をかけあえるような雰囲気だった。(いや、そういうあなたこそ、ちょっとネイサン・チェンに似ていて爽やかなのでは…?というかんじ)

 

来年の九州場所は、正代が優勝してパレードを…と口にした私に、「いや、まず勝ち越しから」というスー女の友の冷静な一言。

確かに。

 

☆☆☆☆

この2,3日後、近所で自転車に乗っている若い力士を見かけた。三人。髷は結っていて上下スウェット姿。場所が終わったからといって、すぐに帰るわけではない様子。銀杏並木の下を走る力士たちの自転車、やっぱり初冬の福岡の街に馴染んでいる。

 

相撲界も何も課題がないわけではないけれど、私としてはこれからもこんな楽しみ方をしたいなぁという気持ち。持続可能で更なる発展(SDGsか?)を願っています。

 

九州場所限定のキットカット。九州出身力士たち。

会場内でのみ販売。九日目(だっけ?)にリアル観戦したスー女のからのお土産♪

この何日か後には売り切れになったそう。

お土産あらためてありがとう (^^♪