私はCS(クライマックスシリーズ)が苦手。どうしても賛同できない制度。別に過去にホークスがCS制度の割を食ってきたからというわけでなく、システム自体フェアだとは思えずすっきりしないから。。。。erc.。。
‥と、今年もまた、このような愚痴を言う季節が巡ってまいりました。
こんな時は野球ではなく、違うスポーツの何かに触れたい。出版は随分前だけれど、たまたま最近見つけたいい本があった。
『木曜日のボール』 近藤 篤/著 2001年 日本放送出版協会
世界各地を旅し、そこで出会った人たちとボールのある風景をおさめた写真、それにエッセーが綴られている。ボール‥というのは、ここではサッカーボール。
エジプト、ヨーロッパ、中南米、ラオス、そして日本。街角、公園、スタジアム‥色々な空があり、写っている人は大人も子どもも表情が生き生き。
旅‥といっても、バックパックの放浪の旅を思わせる。
現地でタクシードライバーにぼられないよう攻防を繰り広げたり、草野球ならぬ草サッカー(?)に参戦したり、その町の空気が臨場感をもって伝わってくる。ユーモアのあるテンポのいい文章が魅力的。時折、人生の機微に触れるようなエピソードも織り交ぜられている。
『週刊サッカーマガシン』2000年3/29〜2001年6/27の連載が元になっているそう。
躍動感があり、しかも読んでいて心がふぅっと落ち着く。
『ボールの周辺』 近藤 篤/著 1999年 日本放送出版協会
『木曜日のボール』と同じ著者の、こちらは写真集(出版はこちらが先)。『number』で撮った写真だということだ。
写真に一行程度の文が加えられているページも多く、絵本のような味わいも。ふふ‥と笑みがこぼれる。