北京オリンピックと動体視力

先週、開幕した冬のオリンピック。

開会式の前日から、フィギュアの団体戦が開始されていて、え、もう始まってる、と慌ててテレビをつけた。

中国との時差は一時間だけなので、リアルタイムでの観戦が可。

どきどき。

 

…と、いいつつ、自分は半年前のことは忘れてしまったのだろうかと頭をよぎる。

自国開催だった去年の夏の五輪では、オリンピックの矛盾が噴き出したのをもろに目撃した気がして、スポーツ観戦好きなのにほとんど見なかった(ただし野球は見た)。五輪の暗部に嫌気がさした。

 

今回だって、構造自体は変わっていないはずなのに、フィギュアスケートが好きで、ゆえにオリンピックを楽しみにしてしまう、自己矛盾を感じつつ、それはそれで、胸にとどめながら、やはり競技は競技でどきどき。

 

もう一つ課題が。

わりと長年(高橋大輔がシングルの現役選手だったころから)テレビ観戦で親しんできたのに技の種類はずっと、識別がつかないまま。

ジャンプなんか、3回転か4回転かスローモーションじゃなかったらわからないし。(2回転か3回転かはさすがにわかる)

 

そんな私だが、去年、図書館で偶然、見つけた本があった。

DVDでもっと華麗に!魅せるフィギュアスケート上達のコツ50 改訂版

 (西田美和・監修 メイツ出版)

DVDでもっと華麗に! 魅せるフィギュアスケート 上達のコツ50 改訂版 【DVDなし】 コツがわかる本

実際にフィギュアをやる人向けの書籍で、写真多数、観戦のみの私にも、色々な技を学ぶのによさそう。

…と、その時は思ったものの、学ぶことをしないまま、またシーズンを迎えてしまいました。

 

3回転、4回転といえば、スノーボード

昨日(2月11日)、競技を初めて観た。男子ハーフパイプ決勝。

 

縦に3回転、横に4回転…などなど言われても、私の動体視力では。

それでも、とてつもなく、ダイナミック。雄大

 

決勝は、1回目から3回目まで、ひとり3回滑る(滑ったり飛んだり)チャンスがあり、その全体での一番いい得点の人が優勝、ということだった。採点競技なんですね。

技の組み合わせは、毎回自由。

前の選手たちの点数を見て、じゃ、この技を出すか!みたいな駆け引きや計算があるようで、切り札をいつ出すかという見どころもあるらしいことがわかる。

 

平野歩夢選手の2回目の滑走。素人目にも、ちょっと得点が低いのではと思った。でも、3回目に、より高くより切れ味が冴えた滑走、くるくる空まで飛んでいきそう。高得点で、金メダルを獲得した。アナウンサーの言葉を借りれば、人類史上最高難度のルーティン(←一回の滑走の流れ全体をルーティンと呼ぶらしい)。

 

試合後のインタビューでは、

「2回目の得点に納得がいかず、その怒りを最後の滑りで表現できた。」

ということも述べた、と報道されていた。

ちょっと惚れそうになった。

(…と、それはさておき、彼の2回目の得点をめぐっては批判多数、採点方法を見直す契機になるのか??)