談ス

2015年も今日が最後‥ 早い。。
特に今年は暖冬のせいで“師走”という感覚がなく、気づいたらもう31日。え〜なんでもう31日?何でだす?何でだす?

きんとん作りも掃除もほっぽり出して慌ただしく半月前のダンスパフォーマンスの感想です。


『談ス』



           


日時:2015年12月13日 14時〜
場所:北九州芸術劇場 中劇場

出演:大植真太郎 森山未来 平原慎太郎
構成:大植真太郎
振付:大植真太郎 森山未来 平原慎太郎


〜コミカル 時々 優美〜


北九州劇場・中劇場、二階席から鑑賞。

ステージ上には、中心部に広くて黒い板が置かれているのみ。


開演時間になると‥一階客席から「いたた・・・」という声。そして一人の男が後方からよろよろ登場し、舞台へ上がる。お腹が痛いような素振り。
ややあって、別の男がもう一人、似たような登場の仕方で参入。

舞台上の黒い板の上で、髪を後ろに結んでいる男二人が、「1,2」「1,2」と掛け声をかけながら、ひとりがもう一人を背中に乗せたり(おんぶではなく、背中合わせの格好で)、手を組み合ったりして、組体操のように反時計回りに円を描きながら一周、二周‥。二人は、森山未来と平原慎太郎。

「待て!」とかなんとかドスの効いた大声が、また一階客席から響く。そして。
スキンヘッドの男が参入。大植真太郎。


「1,2」「1,2」から「1,2‥3」「1,2‥3」という動きになるが、タイミングが合わず、笑いを誘う。

‥こういう滑り出しで、柔軟な身体を持つ大人の男3人が、子どものじゃれ合いの延長上にあるような動きを繰り広げるのだが、ふふふと可笑しく、時に美しく、目が離せない。

中盤あたりで、チョークで床に字を書いたり絵を描いたりし始めて、黒い板は黒板だったことが判明。

ステージ上の小さな人形を、カメラで捉え、大きなスクリーンに映し出す演出もあった。人形と同じポーズをとってみたりなど。


音楽もなし。

床面いっぱいいっぱいに悪戯っぽく絵が描かれるのを見て、空き地の地面に棒っきれで線や円を描くガリガリした感触を思った。

または、3人の男子生徒が放課後に黒板に落書きしている姿を連想したり。


平原慎太郎は、私たちにとっては毎年のコンドルズの公演や5月に観たソロダンス(〜これです)でお馴染み。キレがあって繊細なダンスとユーモラスな身のこなし。今回も健在。

森山未来は、あの森山未来。私の席からは顔は判別できなかったけれど。ダンスもこんなに達者なんだとわかった。

大植真太郎。初めてお目にかかった。上着を脱ぎ捨てての熱演。ちょっと野獣系なかんじがした。



彼らが、お互いにからかいあっているのが身体表現として舞台上で展開されているという様相、これをダンスと呼ぶのか、パフォーマンスと呼ぶのか、う〜んと、そういうことは考えなくてもいいかな、という気になる。

身のこなしがきれい。


彼らのじゃれ合いは、ボルテージが上がっていく。でも、止めてくれる大人も先生もいない。やけっぱちになって燃え尽きるまでステージは続く。


観客の年齢層も幅広かった。子どもから年輩の方まで。男の人&男子小学生もいた。


公演が終了、三人の演者は汗だくになっていたよう。

終了後の舞台の様子は‥

三人が退場した後に撮影してもいい、ということでみんな手持ちの機器で思い思いに記念撮影していた。
私のガラケーでは上手く撮れなかったので、これは一緒に観に行ったKちゃんがスマホで撮った写真。(撮影可ということはブログ掲載もいいかしら‥と思い写真載せました)


会場でもらったチラシで、来年3月に、この『談ス』が再演されることを知った。
今からチケットとれるでしょうか。。。

もう一度観たい。