2ヶ月前の‥中洲ジャズ2016

11月となり、今更ですが、9月の中洲ジャズのことを書いていなかったのでアップします。



中洲ジャズ 2016


街のあちこちにステージが出現し、無料でライブが楽しめる“中洲ジャズ”。
第8回目の今年は9月9日(金)、10日(土)の開催。

9/10・土曜の夜は、とあるお芝居の前売りチケットを買っていたので、9日の日に出かけた。
なぜ。イベントが重なってしまうなんて。
そうと知っていたら、お芝居を観に行く日をずらしたのに。



9月9日(金)・晴れ


10ケ所余りあるステージの中から、まず“キャナルシティ博多 BLACKステージ”へ

ショッピングモール(キャナルシティ博多)の中庭に設えられたステージ。航空会社のSTARFLYERが提供のステージで、黒を基調としたシックな雰囲気。黒はSTARFLYERのイメージカラーだそう。
ステージ横には、コックピットを模したスペースの中に、航空機の模型もあり。キャビンアテンダント2名常駐。


16時〜16時40分 Jazztronik

Jazztronikとは野崎良太が率いる特定のメンバーを持たない自由なミュージック・プロジェクト。」(中洲ジャズ公式HPより)
この日の構成はキーボード(野崎氏)、ギター、ベース、ドラム。(‥だった。多分)

コードの響きが次々変わり、色んなところへ連れていかれる感覚。洗練されていて、でもグルーブ感もあった。

途中、野崎氏がMCで、今日は静かにやります、と宣言したにもかかわらず、以降なぜか大熱演になった。
ちょうど西日も射してきてメンバー汗だくだくで演奏。タオルが支給されていた。

ステージ近くの人たちは、体を揺らして聴いていた。



17時半〜18時10分 GAIA CUATRO


今度は同じステージを3階から見てみた。ステージがある中庭は、各階の舗道の部分から見下ろせるようになっているので。


ガイア・クアトロ。「日本人2名とアルゼンチン人2名の日亜混成バンド」(中洲ジャズ公式HPより)

金子飛鳥:バイオリン&ヴォーカル。
そしてピアノ、ベース。パーカッションはラテンの打楽器が何種類か。

なんていうかもう、キャナルシティの3階の手すりにもたれながら、アンデスの風に吹かれているような。
金子飛鳥の奔放なバイオリンの音色と、は〜いぇい〜〜という歌声が、大山脈に谺しているような。
ずっとここにいたい心地。


ちょっとこの少し前くらいに、NHK-FMのジャズの番組に金子飛鳥さんがゲスト出演していたのを、たまたま聴いていた。彼女のことをその時初めて知った。
そして、この日、偶然にも生で聴けるとは。

嬉しい巡り合わせだった。


☆☆☆☆


ここで場所を移動。友人たちと合流し、インストアステージへ足を踏み入れる。I.Pシティホテルステージへ。


19時〜19時30分 MIOSIC

2年前の中洲ジャズで初めてお目にかかって以来、私の音楽lifeに自然に馴染んでしまった存在、MIOSIC。
男女DUO〜女性ヴォーカル:MIO & ギター+男性ヴォーカル:SHO。

この日のライブは、プラス、サックスとパーカッション。パーカッションは椅子のような楽器だった。奏者は箱型ものに座って‥というか跨って、その箱を叩く‥びっくり。

MIOちゃんのハスキーでまろやかな歌声が、以前より声量が増して、ますますまろやかになっていた。すごい。
しっとりとした曲あり、ノリのいい曲もあり。

椅子席と立ち見席があったけど、びっしりの店内一体となり、とても盛り上がりのあるライブになった。

うろ覚えのセットリスト↓
・SPOOKY(? ダスティ・スプリングフィールド?) ・like a star(MIOSIC) ・Hello World(MIOSIC) 〜〜次の曲あたりうやむや‥
井上陽水の曲で夏の終わり頃の歌のカバー・曲名不明 ・B.O.K(MIOSIC)

 ライブ終了後にお店の外で
私は色違いで赤いタオルを買いました♪


20時〜20時30分 井上銘×松本圭使 DUO


キーボード&ギターのライブ。ピアニスト井上銘、ギタリスト松本圭使。

若くて、すぅっと垢ぬけている二人の男性。演奏前、お二人の華々しい経歴が紹介された。そしてギタリストはまだ25歳だそう。
彼らのライブは、“ジャズ”だった。


中洲ジャズは、“ジャズ”と銘打たれてはいるが、ジャンルとしてはいわゆる“ジャズ”よりは広め枠のフェスティバルだと思う。
そんな中で、このステージのような、いわゆるジャズのライブもある。

交替でアドリブでソロ演奏をするような。
魅了された。

技術的にも素晴らしい演奏(だと思う。ツウじゃないのでココがすごいって細かくは言えないけど)。惹き込まれた。


☆☆☆☆


お店を出て、中洲大通りへ。夜の街、こんな機会じゃないと、こんな時間には歩かない通り。4つステージがあり、ひじょ〜に混雑している。

「この先行っても混んどうけん、ステージには近寄れんよ。」
聞いてもいないのに教えてくれるスーツ姿のお兄さん。アルコールが入って妙に親切でフレンドリーになっているご様子。観客たちは皆それぞれ陽気に楽しんでいる。

そんな中を、じりじり進んでみると。
3Kings(The Jino,The Hiro and The Holy Spirit) の渋い演奏が聴こえてくる。

ビートルズの“Come Together”や、スティービー・ワンダーの“迷信”‥ 原曲をすごく崩したアレンジで、サビの部分で辛うじてその曲だとわかる。お兄さんが言った通り、ステージ近くには本当にぎっしり人がいた。


☆☆☆☆


帰路の人混みの中で、来年の中洲ジャズはいつだろう‥と、中洲ジャズ・ロスの心境に。
お祭りに終わりの時間があることを恨めしく思い、でもそう思わせてこそのフェスティバル。