一ヶ月後

桜は残酷だ。

なかなか気温が上がらない日が続いていたのに、いつの間にかほころび始め、そして私の住む街では今、満開だ。
大地が揺れようが、人間たちがどんなに迷走していようがお構いなく、はらはらと美しく花びらを舞わせている。


東北地方に未曾有の被害をもたらした東日本大震災から一ヶ月。
今日も大きな余震があったと報じられた。
原発事故は未だに収束のメドがついていない。

6年前、自分が経験した震度5でさえとても怖くそして交通機関に少なからず影響が出た。それを以てしても今回の地震はどれほどだっただろうと思うと、想像の枠を超えてしまう。


もうこれ以上揺れませんように。
これ以上被害が広がりませんように。

と、多くの人が願っているように、私も北国に一刻も早く春が訪れるよう願っている。


この島国に住む私たち全員に突きつけられていると思う。エネルギー問題にしても何にしても。(と、パソコンを利用している自分もいる)

当たり前の日常に感謝を忘れず。
自分にできることから、やり始める。

多くの人が口にしていることを、やはり私も思っている。