レコードの時代展〜ジャケットアートの世界〜

気温の上下が激しくて、暑いのか寒いのかよくわからない五月。
今年のゴールデンウィークに催されていた、レコードジャケットの展覧会について書いておきます。


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デパートの上の階にある催事場。その一画が会場だった。


レコードの時代展〜ジャケットアートの世界〜
2018年5月2日(水)〜7日(月) 岩田屋本店 本館7階=特設会場


LPレコードのジャケットをずらりと並べた展覧会。

足を踏み入れたとたん、心を鷲掴みに‥というか、全身鷲掴みにされてタイムスリップ。


年代順に展示されているスペースと‥


ジャケットを撮影した写真家ごとに展示されているスペース。


YMOが、デヴィッド・ボウイが、マイケルが、ケイト・ブッシュが、♪‥ ♪‥etc.



期間中、2度ほど行った。2回とも賑わっていた。
じっくり見ている人や、友だち同士あれこれ語り合いつつ回っている人や、スタッフに話しかけている人や。

私も友人たちと、「あ〜、これ」「ほら、あれ」「これ、持ってた〜」「まだ実家にあるかも」などなど‥ ‥etc.


ネット情報によると、会場のジャケットは500枚以上だったそう。

展示は1973年から1986年までのLPジャケット。ヒット曲や世の中の出来事を記した詳細な年表も。

   


日替わりのイベントもあり。二つのイベントに参加。


☆☆☆☆☆
常盤響TALK「アナログレコードのひそかな愉しみ」(5/2・18時〜)

常盤響氏。写真家として何となくお名前を存じ上げておりましたが、いつの間にか福岡在住の人になっていて、地元FMラジオの音楽番組も担当。
今回の展覧会(展覧会でいいかな?)の監修をつとめ、また、LPジャケットの提供者でもあるという。

もう一人マツオさんという、運営側の人らしき男性と二人でトーク

響さん。福岡に越して来たのは何年か前で、レコードが入っている段ボール箱は、まだ開けていないものがほとんどだとか。何せ所有しているレコードが4万枚‥(聞き間違いでなければ4万枚)。超人か‥?


日本で初めて国内アーティストのミリオンセラーが生まれたのが1973年(井上陽水「氷の世界」)、レコードの売上げがCDに抜かれたのが1986年、だから、展示は1973年から1986年までにしたそう。

あと、響さんの子どもの頃のエピソードが紹介された。小学生の時、お小遣いを貯めて初めて買ったレコードがクリームのLP‥(渋い‥)。ジャケットの金色が綺麗だった、というのが決め手で買ったものの、聴いてもワケわからず、でもせっかくだから何度も聴いたそう。

次に、親戚のおばさんに買ってもらったLPが、ビートルズホワイトアルバム
へぇ〜。

ラジオのDJの時と同じように、淡々と語られていました。



鋤田正義TALK(MC:深町健二郎)「SUKITA COVER WORK」(5/6・15時〜)

鋤田正義氏。世界的に名の知れた写真家で、福岡県直方市出身。‥存じ上げませんでした。
でも、写真を見れば、あ!、あ〜!!、というもの多し。


彼を追ったドキュメンタリー映画も5月下旬から公開だそう。


余裕をもってトークショー会場に着いたのに、既に立ち見(といっても、椅子は20くらい?)。詰めかけた人は100人〜200人くらい?それ以上?

司会の深町健二郎さんの紹介で登場したのが、白いTシャツに黒いキャップを被ったシニアの男の人。小柄で眼鏡姿。

ここ2〜3年、交流があるという二人のトーク

70年代、ロンドンに渡り、T−REXやデヴィッド・ボウイの写真を撮影するようになったいきさつや、日本での話はサディスティック・ミカバンド、シーナ&ロケッツ、YMO‥

‥ ‥

へぇ〜〜
目の前で飾らず語る気のよさそうなおじさん(失礼!)と、濃密できらきら眩し過ぎる話の内容。そのギャップ。
へぇ〜、へぇ〜と思いながら、1時間半くらいのトークショー、聞き入りました。


鋤田さんは、この前日の5月5日に80回目の誕生日を迎えられたとのこと。
偉ぶるところのないユーモラスな方だった。


最後に深町さんと二人で、撮影用にポーズを取ってくれたのだけれど、前方の人々の頭越しにはどうしても上手く写真がとれず残念。
辛うじて、鋤田さんのぼんやりしたシルエットを撮影

☆☆☆☆☆


ところで、展示会場にはこんなコーナーも。

壁に大きく、YMO「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」があり、その前に、写真と同じ椅子と帽子とコーラ。
この椅子に座れば、あなたも4人めのYMO‥という仕掛け。

ここに座って写真撮影、なんていう猛者はいたのかな。


(会場内は全て写真撮影OK)

GWは‥レコードの時代展

   レコードの時代展〜ジャケットアートの世界〜

今日も行ってきました。2回目の観覧。
LPジャケットが展覧会風に。


         


岩田屋本館(福岡)で明日まで。しかも明日は5時まで。


            こんなコーナーも。


会場内は写真撮影可でした。



詳しくはまた‥

ロック・レジェンド降臨〜プリンス by中川晃教

ちょっとちょっと、大変、大変、ビッグニュース♪

NHKラジオ第一放送での、音楽ドラマの情報!


ロック・レジェンド降臨〜プリンス〜
 Purple Rain×中川晃教
http://www.nhk.or.jp/radiosp/rock-legend/

↑これによると、「プリンスの音楽人生を、中川晃教が歌い演じます」なんだそう‥


え〜そんな夢のような企画が‥(夢過ぎて‥絶句)


数多くいる好きなアーティストの中でも、別格で好きなプリンス。超別格で好きな、あっきー(中川晃教)
(もしかして、私のための番組‥か‥?)

5月4日(金・祝) 午後1時5分〜


ん?

‥ ‥
‥勤務の日だった ‥ 
‥どんより ‥いけずなことです


でも、最近は「聴き逃しサービス」なんてよくありますよね。
‥望みはまだある‥はず‥

年度末

毎年毎年のことながら、年度末は慌ただしい。

心ざわつく春。

毎年毎年、この時季にざわざわするのはナゼ??

言い古されているけど、一月は行く、二月は逃げる、三月は去る‥と、月日が流れるのが速く感じられるせいもありざわつくのでしょうか?


       

      すたこらと‥去る‥

    
 桜もあっという間に満開で、待って〜と叫びだくなる。

根元からの枝や幹にも咲いている桜の木が近所にあって、面白いと思い写真に撮ったものの‥
ただの草花に見える‥(あっ、“ただの草花”に対して失礼な発言)

散歩する侵略者

先週、前川知大さん(劇団イキウメ主宰者)のツィッター紀伊國屋演劇賞の授賞式の様子がアップされていました。これです。

イキウメが団体賞受賞。おめでとうございます♪

‥で、それで思い出したわけではないのですが‥。
昨年末に観劇したイキウメのお芝居の感想をアップします。

北九州の小倉に観に行きました♪
↓↓


      

                          (窓からお城が見えると毎回写真に撮りたくなる)


散歩する侵略者


劇団「イキウメ」

作・演出:前川知大 

出演:浜田信也 安井順平 盛 隆二 森下 創 大窪人衛/
   内田 慈 松岡依都美 栩原楽人 天野はな 板垣雄亮 

美術:土岐研一  音楽:ゲイリー芦屋

日時:2017年12月3日(日)14時〜

場所:北九州芸術劇場 中劇場



〜劇団イキウメ 久しぶりの福岡公演〜



ありふれた毎日の 変調のとき


待望のイキウメの北九州公演だった。
ここ数年、なかなか九州には来てくれず、関門海峡を越えての公演は何年ぶりでしょう?

劇団「イキウメ」のお芝居は、静かに淡々と話が進んでいるうちに「あれれ‥?」と気づいたら、違う世界に足を踏み入れている感覚。

日常からの地続きのちょっと向こう側の世界‥と初めて観た時に感じたし、実際そう評されていたり、また主宰者もそう口にしたり、はたまたSFやホラー、オカルトともいわれたりする舞台。

コワいものが苦手な私が、なんでこうもこの劇団のお芝居に惹かれるのか‥というと、表現がどぎつくなく洗練されていることと、あと、観終わった後の解毒作用もその一つ。と、今回の公演を観て改めての感想。(別に宗教っぽいというわけではありません)

そしてその舞台世界は、この世から地続き、というより、緩やかに地滑りしている別の世界‥とも感じた。全く別世界の話ではなく、気づかないうちにそうなるかもしれない‥という警鐘ともとれる。

今回観劇の「散歩する侵略者」、初演は2005年で、2007年、2011年、に続いての再演だそう。(私は2011年の舞台を観ている。)
そして、公演に先立つ2017年9月には、黒沢清監督により映画化された「散歩する侵略者」が公開され、話題を呼んだ。(映像になると表現が直接的になってコワそうなので、コワいものが苦手な私は鑑賞を見送った)



開演前の劇場に入ると、低く波の音が聞こえる。ここは海の近くの町。不穏な空気。

客電が落ち、ステージがゆっくり明るくなる。舞台上ほぼ全域を占めるほどの白い斜面が現われた。傾斜30°くらいで、舞台奥が高くなっている。傾斜のある舞台を“八百屋舞台”というらしいけど、白い八百屋舞台をステージ上に載せているかんじ。(美術:土岐研一)

ここは海岸。そこを裸足でフラフラ歩いている男。そんな彼を心配そうに見ている男もいる。男は男に声をかける‥

この演目を観るのは2回目だが、荒筋以外の細かいところは記憶が薄れていて、初めて見るような気持ちで舞台に引き込まれた。



静かな海岸の町で起こる奇妙な事件


裸足でさまよっていた男は加瀬真治(浜田信也)。三日間行方不明だったという。妻の鳴海(内田慈)は様子が変わってしまった夫に戸惑う。初対面のように他人行儀で敬語で話す彼。もともと不仲だったが、それも忘れているよう。医師(盛隆二)の診断によると、脳に何らかの障害をきたしているらしい。

同じ頃、同じ町で、一家惨殺という物騒な事件が起こる。また、特定の概念を失い、それについて理解できなくなるという奇妙な病気も流行り出す。

海岸で真治に話しかけた男は桜井(安井順平)。ジャーナリスト。基地のあるこの町に、キナ臭さを嗅ぎつけてやって来たのだが、惨殺事件、奇病、そして真治のことを追っていくうちに、自分は“宇宙人”だという少年(大窪人衛)に出会う‥


‥と、こういう風に筋だけだと、突飛なもののように聞こえるかもしれないが、目の前で繰り広げられるストーリーは自然な流れで、背中にぞくっとくるような身近な恐怖。そして膝がかくっとくるような脱力のユーモアが時々あり。

セットは“白い八百屋舞台”のみ。あとは、テーブルや椅子くらい。暗転を繰り返し、シーンが変わると、病院になり、家の中になり、また海岸になったり。シンプルなセットでここまで場面が広がるのかと思った。


“宇宙人”は学習のため、人間から一つずつ概念を奪って自分のものにする。概念を一つ奪われた人間の側は、混乱を極めたり、はたまた逆に幸せになったり‥。
そのやりとりが異文化交流のようで滑稽にも見える。考えてみれば、人の思いや想念、概念など抽象的なものを、舞台上で描くのは挑戦的なことである。

そして、人間の真実にぐぅっと触れてくるラスト。ここは前回の観劇の時と同様にじ〜んときた。


役者たちも自然体の演技。内田慈の鳴海は、初めささくれだっていたのが、夫が変化するにつれて次第に柔らかくなっていき、浜田信也の真ちゃんは、ヤな奴から徐々に人間らしくなっていった。散歩ばかりしていたが、均整のとれた身体での歩行が意外にかっこよかった。

ジャーナリスト役の安井順平は、ワンテンポ置いた間の取り方や、抜け感がさすが相変わらず味があると思った。
できる医師役は白衣の盛隆二、世捨て人風な丸尾は森下創、途中で前回も同じ役だったことを思い出した。はまっている。
天野少年も前回と同じく永遠のティーンエイジャー大窪人衛が演じ、不気味さ健在。
鳴海の姉の明日美役は松岡依都美、しゃきしゃきした前半とは打って変わって、後半は神経を病んだような演技で、その夫役の板垣雄亮はシブかった。
丸尾の後輩役の栩原楽人は今風の若者が今風のしゃべり方で驚いたり焦ったりし、天野少年の相棒・立花あきら役の天野はなはケラケラ笑って得体の知れなさを出していた。

前回に私が観た2011年バージョンと、今回と、政治状況や世界情勢は変化しているのだが、前回は前回、今回は今回でお芝居をみていてぞわぞわした。


「解毒作用」といったのだが、毒されている現実に拮抗するほどの強い力を作品が持っているから、“解毒”と感じるくらい観客の心に届くのではないだろうか。とも感じた。(まぁ、この辺になるとイキウメ・ファンの独特の心理かもしれないけど)

シニカルでシリアスな筋運びの末に、なんと直球で胸が熱くなって、この世で起こっていることの引力や重力の法則を、イキウメの視点でまた観てみたい、と、解毒とともに回復力も得られたかんじ。


この公演の、約二週間後に、第52回紀伊國屋演劇賞の団体賞「イキウメ」受賞が決定(‘17.12/19)
「「天の敵」「散歩する侵略者」の優れた舞台成果に対して。」だそう。〜紀伊國屋書店HPより
めでたし。

かがみのかなたはたなかのなかに

先月、観に行った舞台@大野城まどかぴあ 1月24日(水)


演劇半分、ダンス半分(ハーフ&ハーフ?)くらいの舞台。
軽妙でユーモラス、でも、どきりという場面もあり‥


チラシには「未来のおとなと、かつての子どもたちへ」とある。

子どもから楽しめる舞台なので、お伽話風な可笑しい話なのかと思ったら、それではすまされず。
さすが「作・演出 長塚圭史(出演も)」

そんなこともひっくるめて面白い舞台だった。

2017年にみたものリスト

毎年恒例、昨年鑑賞したもののリストです。


●舞台篇

2017年2/10&11『フランケンシュタイン』@キャナルシティ劇場 
   2/25 『キャバレー』@福岡サンパレスホール
   4/29 『BROADWAY MUSICAL きみはいい人、チャーリー・ブラウン
                            @キャナルシティ劇場 
   10/21『関数ドミノ』@北九州芸術劇場 中劇場
   11/16『ハダシの足音』万能グローブ ガラパゴスダイナモス @イムズホール
   12/3 『散歩する侵略者』劇団イキウメ @北九州芸術劇場 中劇場


※印は中川晃教・出演作品。
 2017年は彼の公演が2回ほど福岡であり、友人・知人たちを誘って劇場へ出かけたのでした♪


●映画篇

1月 映画「四十二番街」

四十二番街【淀川長治解説映像付き】 [DVD]


5月 映画「集金旅行」             映画「我が家は楽し

集金旅行 [VHS]                我が家は楽し [VHS]           

          

  映画「NO」

NO (ノー) [DVD]


●ライブ篇

☆音楽
2017年9/8 中洲ジャズ

   12/15 クリスマスマーケット博多2017 MIOSICライブ

☆ダンス

  9/16 コンドルズ日本縦断新未来ツアー2017 『Never Ending Story』 @イムズホール