中洲Jazz 2012

昨年2012年に足を運んだライブ。

9月7日(金) 『中洲Jazz』 けもの、Fried Pride、日野皓正
   8日(土) 『中洲Jazz』 ソノダバンド

 http://nakasujazz.net/index02.html


9月の中洲Jazz。第4回目だったそうだ。
前から行きたいと思っていた。2日間60以上のアーティストが演奏を繰り広げるイベント。


このフェスティバルとの出会いは偶然だった。2,3年前のこと。観劇(『X day』〜地球ゴージャスプロデュース公演Vol.11)を終えた市民会館の帰り道、川のほとりをぷらぷら歩いていると風に乗って金管楽器のジャズの調べが聞こえてきた。街なかに自然に音楽が流れているなんて。音源に辿り着いた時にはステージは終了していた。

そういうこともあり昨年、初めて参戦しました。って戦いじゃないけど、お祭りなので“参戦”といいたくなる。
前回参戦したという先達2名とともに、マップを手にてくてく。十カ所以上ステージが設けられていて時間帯によりアーティストがかわるがわる演奏。


「けもの」、名前も音楽も初めて聞いたけれど、とても優しく心に残った。女性ボーカル、ピアノ、ベースのトリオ。サマータイム、星めぐりのうたなど、ジャズの名曲もオリジナル曲も歌声が自然に日本人の耳に届いてくる(オリジナル曲は赤いうさぎと〜云々というタイトル、聞きとれずすみません)。ラ・ヴィ・アン・ローズは2番は日本語歌詞で、これもわざとらしくなくてよかった。収穫だった。


場所を移動して、ご存知「Fried Pride」。野外ステージの後ろで聴いたけど、すごいパワー。ファンキーというかソウルフルというか(←その言葉の定義が曖昧なまま使っている私) 女性ボーカル・Shihoの迫力ある歌唱があたり一帯を支配していた。超絶技巧といわれるギターは熱を帯びてフラメンコギターのようだった。ギタリスト・横田明紀男は脳梗塞から復活したばかりだったとか。その演奏からは信じられなかった。

最後の一曲は日野皓正、参入。法螺貝の試し吹きのように、ラッパの音がぷぉ〜ん。そしてメロディへ。トランペットの音色はきっぱりしている。それがこの日の発見。


今回参加2回目の先達の一人は小型の折りたたみ椅子持参だった。パラッときそうな時には素早くカッパを着用。持ち物は小さくて身軽なのに、とても機能的で感心した。いつも不必要にカバンがでかい私とは大違い。


翌日、「ソノダバンド」のステージへ。「中洲jazz」のTシャツを着た若者がわらわらと登場。準備のためのスタッフかと思ったら、それがバンドメンバーたちだった。飾らない雰囲気。ドラム、ベース、キーボード、ギター、ヴァイオリン、チェロの6人編成。ハーモニーが豊かで力強い演奏。ヴォーカリストはいない。メロディーを奏でるのはヴァイオリンとチェロ。非常に趣がある。いわゆるジャズではないけれど、魅力的な音楽でひきこまれた。


二日間、お天気が不安定だったが、演奏時間帯は不思議と雨が上がるという現象。晴れ男晴れ女ばかりだったんでしょうか。
無料で生演奏が聴き放題というのはすごい。(ただし、インストライブの場合、ドリンクのオーダーが必要)

中洲はかつて、ジャズが似合う粋な街だったという。

確かに今は、繁華街といっても、おじさん系接待や夜の街という印象が強く、近づきにくい。


地域を盛り上げるためにこのイベントが行われているのだと思う。老若男女、マップを片手に気ままに会場を行き来していた。
次回(今年)も開催されるのなら、また是非参戦したい。