２０１２年舞台篇〜番外篇 - chihiroro77のレビュー日記

そういえば面白い企画に参加しました。

○2012.３/３(土)　リーディング企画ブラッシュ
　　　　第二弾藤原達郎（飛ぶ劇場）『ハバブレイ（ク）』

あるリーディング劇をみて、参加者と作者の意見交換を行うというもの。その成果を脚本に盛り込んで戯曲のブラッシュアップに役立てようという狙いらしい。

部屋の前方椅子に座った役者たちが数人。台本を読んで劇を繰り広げる。（ほとんど初見に近い状態だったそうだ）

いつもお芝居の完成形しか見る機会がないので、こういう一つの舞台の誕生前の形を見聞きできたのが新鮮な経験だった。

劇も面白かった。
ある職場(途中で印刷会社だとわかる)での、だらだらした日常会話。‥それは、ヘンに誇張していない普通の北九州の方言。

だらだらと続き、次第にこの若松支社のあぶない状況や、登場人物の輪郭なども浮かび上がってくる。ゲストの前田司郎さんも指摘されていたように、それが説明的なセリフはなく、会話の端々からわかるところがいいと思った。

「間」とか「風合い」とか自然体のざっくりのままのところもよくて、これが舞台になったら観てみたいと思わせた。

そう、ゲスト劇作家は東京から五反田団の前田司郎氏と佐世保から劇団HIT！STAGEの森馨由氏。
ディスカッションの時は司会者が一人。

舞台セットや音楽はまだついていないので、勝手に想像できますね〜
というか、そこらへんのアイデアを作者に質問することもできるんです。（聞いてみればよかった。音楽について。今、気づいた）

作り手の気分を少し味わえる、面白いイベントだった。
参加者の中には地元の劇団の役者さんの顔もちらほら。こういうところで勉強しているんだなと思った。