3,4日前に書いた記事、もう少し詳しく書きます。
中川晃教コンサート 2019
New Wind with the Trio in Early Summer
日時:2019年6/30(日) 15時~
場所:春日市ふれあい文化センター スプリングホール(in福岡)
春日市ふれあい文化センター(通称:ふれ文)のホールは、音響がいいと言われている。シロートの耳にはどこがどう素晴らしいのか微細にはわからないけれど、確かにいいようなかんじが。
何年も前に、このホールでの、矢野顕子のライブや、ベルリン・フィル(だったっけ‥?)の管楽器奏者3人のコンサートに行ったことがあり、よい響きの記憶があった。
そして今回、中川晃教コンサートの全国ツアー、福岡の会場がここ。
ホールに入ると、手渡されたチラシの中に、ライブの曲目が載っているA4用紙のプログラムがあった。10曲以上。
裏面は、アーティストの紹介。
ピアノ:園田涼〈そのだ・りょう〉(元・ソノダバンド‥だそう)
クラリネット:稲本渡〈いなもと・わたる〉
チェロ:細谷公三香〈ほそたに・くみこ〉
あ、もちろんヴォーカルは、中川晃教〈なかがわ・あきのり〉
開演時間、ホール全体が暗くなり、ステージに人影が。
舞台のみ明るくなると、晃教くん一人登場。丈が長いブルーのジャケット。
彼のピアノの弾き語りが始まる。
エルトン・ジョンの“Your Song” ほら、あの有名な曲です。
柔らかい大きな響きが会場を包み込む。
1曲目が終わり、トリオのメンバーも登場、MCを挟んで2曲目“Can't Take My Eyes Off You”(ミュージカル『ジャージーボーイズ』より。フォー・シーズンズの「君の瞳に恋してる」です。ほら、あの有名な曲♪)
ステージ左側にグランドピアノ。まん中よりちょっと右にクラリネット。その右にチェロ。
ヴォーカルはまん中前方。
そして‥。
そして、そして。
次の曲、次の曲と、様々な曲調のものがあったけれど、1曲目の出だしで生まれた、心地よい、けれど強い響きは最後まで続いていった。
プログラム前半は、よく知られているポップスやクラシック曲、後半はオリジナル曲だった。
驚いたのは「ひとり“ボヘミアン・ラプソディ”」伴奏はピアノのみ。
軽々と歌い上げて、ひとりなのにコーラスが聞こえてくるような。圧巻。
チャイコフスキーの「白鳥の湖」に中川晃教自身が詞をつけた“終わりのない愛”も印象に残った。
途中から(2番目のメロディから)ファルセットになって、それからずっとその歌声。ファルセットなのに、まろやかで伸びがあり、どこまでも連れていかれそう。
オリジナル曲は、初めて聴くものが多かったけど、彼の楽曲も変化していっている~と感じた。これからも、まだまだ変わったり進化したりしそうな嬉しい予感。(オリジナル曲7曲、作詞・作曲:中川晃教、編曲:山下康介)
全13曲、一曲一曲、お芝居の役に入り込むように歌い上げていた。下におろされた手の指先まで震わせて歌っている曲も。
そして、アンコール。
1曲目はデビュー曲 “I will Get Your Kiss” この曲はライブで何回か聴いたことがあるが、毎回アレンジが違う。今回も解きほぐされるような素敵なアレンジ。
ラストは“見上げてごらん夜の星を”
これは何と、マイクを置き去って、生の声での歌唱。
なんだか懐かしく、川の向こう岸で少年が歌っているような幻想に‥。
だから、向こう岸にいる少年に手を振りたい、そんな心持ちになるのだった。
~追記~ 2020.1.3
会場で配られた萌黄色のA4の用紙。これにプログラムが印刷されていたので、それをここにも載せておきます ↓
Your Song
作詞・作曲:エルトン・ジョン バーニー・トービン
Can't Take My Eyes Off You ミュージカル『ジャージーボーイズ』より
作詞・作曲:ボブ・クルー&ボブ・コーディオ 編曲:山下康介
旅人 作詞:中川晃教 作曲:P.I.チャイコフスキー 編曲:山下康介
終わりのない愛 作詞:中川晃教 作曲:P.I.チャイコフスキー
ボヘミアン・ラプソディ 作詞・作曲:フレディ・マーキュリー
作曲:チャーリー・チャップリン 編曲:山下康介
Save Our Souls
砂のロープ
マタドール
止まらない一秒
粒子
Family